みやわきろく

思考のsandbox

15年の歴史に別れを告げる日(長文)

 タイトルには15年と記載したが、通算15年なので本当はもっと長い付き合いとなるかもしれない。12/23、最後の天皇誕生日にこんな記事を書かなければならないというのは本当に皮肉な話だと思う。

 今日をもって、ジャンナーとしての15年の歴史に幕を下ろすことにした。

【この話の続きはこちらです】
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Janne Da Arcとの出会い

 当時わたしは小学5年生だった。
 気づけば立派なアニヲタになっており、るろうに剣心のEDをきっかけにSIAM SHADEを知った。当時世の中は小室ファミリー一色で、そんな中で出会ったロックという音楽に「こんなかっこいい音楽が世の中にあったのか!」という感動を覚えた。「こんな曲をもっとたくさん聴きたい」。そう思ったわたしはない頭を絞ってたくさんの曲を聴く方法を探し、その中でFM802*1で「ROCK VISION 802」と浅井博明さんを知った。
 わたしがV系と出会ったのも、このROCK VISION 802のおかげ(せい?)だった。毎週いろんなアーティストの音楽に触れることができた。GLAY、LUNA SEA、L'Arc~en~Ciel、PIERROT*2、DIR EN GREY*3、Raphael、MASCHERA、そしてJanne Da Arc。この番組を通じて知ったアーティストは数知れない。小学生の小遣いではCDを買うこともままならなかったので、特にSIAM SHADEの新曲が出るとなるとその放送をカセットテープで録音して、新曲の箇所だけ何度も何度も、それこそ本当にテープが擦り切れるほど聴いていた。

 わたしが初めて聴いたJanne Da Arcの曲は「-R-TYPE「瞳の色」」だったと記憶している。

CHAOS MODE

CHAOS MODE

 最初に聴いたときはそこまで刺さらなかったし、アーティスト名も覚えていないくらいだった。しかし後になって、「あれもジャンヌの曲だったんだ!」と気づくことになる。わたしが本当にジャンヌの曲を好きになったのは、メジャーデビューシングルでもある「RED ZONE」を聴いてからのことだ。

RED ZONE

RED ZONE

(公式のMVはさすがに見つからなかった…)

 かっこいい。素直にそう思った。CDをレンタルし、カセットテープ(もしかしたらMDだったかもしれない)に録音して、これまた何度も何度も聴いた。このときはまだ、ライブに行くとかはまったく考えていなかった。田舎の中学生がそうやすやすと大阪や東京のライブに行けるわけがない。それに、ライブに行くのならSIAM SHADEの方に行きたいと思っていた。

ジャンナーとして過ごした日々

 2002年にSIAM SHADEが解散してからというもの、ぽっかりと空いてしまった穴を埋めるようにわたしはジャンヌを追いかけるようになった。初めて行ったライブは2004年、Tour ARCADIAの神戸公演だった。3階席*4でメンバーはほぼ豆粒だったけれどもそれでもやっぱり楽しくて、そこから地方民としてできる限りライブに通うようになった。
 当時わたしは大学生だった。高校の友人が同じくジャンヌにハマってくれて、友人が関東の大学に進学したので、東京まで遠征したときは彼女の家に泊めてもらうことも多かった。DVDを見ながら酒を浴びるように飲んだり*5、お互い本命が違うので視線が違うところに向いていて、「今の見た!?」「見てない」という会話がなされたり。たくさん無茶もしたけれど、本当に楽しい時間だった。

 2007年。Janne Da Arcは活動休止を発表する。
 解散はせずソロ活動を行うということなので、わたしは彼らのソロ活動をできる限り追うことにした。先述の友人とも行けるところは一緒に行った。そのときはまさか、その活動休止が10年以上にも渡るものになろうとは思いもしなかった。おそらく当時は、ソロはソロで楽しいこともあるからいいや、と思いながらも、5人でステージに立つ日を心のどこかで待ち望んでいたのかもしれない。

DAMIJAW結成

 ここまで一度も書いていなかったのだが、わたしはジャンヌの中ではka-yuが一番好きだった。もともとああいうちょっと濃い目の顔が好きなのもあるが、いかつめの顔をしているのに趣味がケーキ作りなところがかわいいなあと思っていたし、そして何よりも彼の作る曲が、激しさの中にも哀しみや優しさを抱えていて、それが何よりも好きだった。なので、ソロ活動もka-yuのものを中心に行くようになっていた。

 そんな中、時は流れて2010年。ka-yuが新しいプロジェクト「DAMIJAW」を立ち上げるという告知があった。そのメンバーを見てわたしは驚愕した。ギター担当として、元SIAM SHADEのKAZUMAさんの名前があったからだ。
 SIAM SHADEといえばわたしが一番最初に好きになったバンドであり、わたしにとっては神様のような存在だ。その元メンバーが、まさか本命と一緒にバンドを組んでくれるなんて。嬉しすぎて、発表があったその日に見ていた「相棒」の内容をすべて忘れてしまったくらいだった*6

 就職により上京していたわたしは、DAMIJAWのライブに足繁く通うようになった。三度行われた47都道府県ツアーをどれも1/3くらいは参戦したし、アルバムリリースにあわせたライブも行ける限り行ったし、年越しやクリスマスのライブも、有給・代休を駆使して全部行った。それもやっぱり毎回のライブが楽しいと思えたからだ。「楽しかった!また行きたい!」そんな気持ちを毎回抱えて帰れるということは本当に幸せなことだった。
 そんなDAMIJAWの活動も、2016年1月21日をもって幕が降ろされることになる。

許せなかった「裏切り」

 DAMIJAWに「永遠の星座」という曲がある。

made from your heart(ALBUM+DVD)

made from your heart(ALBUM+DVD)

 この曲は、歌詞を深読みすると「またJanne Da Arcの5人でステージに立つよ」というメッセージのように聞こえると、当時ファンの間で話題になっていた。

DAMIJAW 永遠の星座 歌詞 - 歌ネット

 わたし自身はそのときにはもう「Janne Da Arcが戻ってくることはもうないだろう」と信じていたフシがある。なので、その説を噂で聞いても「いやいやそんなわけないじゃん」と笑い飛ばしていた。しかし周りはみんな純粋に、Janne Da Arcがいつかちゃんと戻ってきてくれるのだと信じていて、この曲は彼女たちにとっての一筋の希望になっていたのではないだろうか。

 そんな中。
 ka-yuの公式サイトおよびTwitterで、このような告知がされた。

2018年10月24日に発売予定となっておりましたka-yu 2タイトル、
「present from past」・「present from future」につきまして、
事実確認が必要な事案が発生したため、この事実が確認されるまでの間、
発売を差し控えさせて頂くことになりました。

同様に、この作品の発売後に開催予定だったツアー「from past to future」に関しましても、
事実確認が取れるまでの間、開催を差し控えさせて頂くことに致しました。

発売直前、開催直前のご案内となってしまい、
作品やライブを楽しみにお待ちくださっているお客様には、
多大なるご迷惑をおかけいたします事、心よりお詫び申し上げます。
事実確認が取れ次第、新たな判断をさせて頂きたいと思っております。

また、事実確認にかなりの時間を要してしまう可能性もございますことも、重ねてお詫び申し上げます。
何卒ご理解頂きますよう、お願い申し上げます。

有限会社アップライズ・プロダクト
エイベックス・エンタテインメント株式会社

http://ka-yu.jp/news.php#post-69


 アルバムの発売延期と、ライブツアーの延期。ka-yuはDAMIJAWの活動休止発表後から目立った音楽活動は行っていなかった。2年越しに、彼の新しい音源が聴ける。そう思って楽しみにしていたファンに、無情にも突きつけられた告知だった。
 わたしはこの一報を聞いたとき、「アルバムに盗作でも見つかったのだろうか」と思った。発売直前に中止が決まるパターンとしてはそれくらいしか思いつかなかったからだ。しかし、実際はどうも異なるらしい。

 というのも、2018年12月に発送されたJanne Da Arc FC会報に、ka-yuの姿が一切掲載されていなかったのだ。

 これについても、オフィシャルからは「事実確認が取れるまではka-yuに関する記事の掲載を控える」と、FC会員向けに告知がされている。FCの会報からも姿を消してしまうとなると、これは単なる盗作問題だけではない、もっと大きな問題が隠されているのではないだろうか。そう感じてしまう他ない。


 この件について、わたしが失望したのは以下の2点だった。

  1. 公式からのアナウンスが不明瞭すぎる
  2. 返金対応の甘さ

 まず1.について。「事実確認が必要な事項」がどういう類のものなのかがまったくわからない。せめて彼自身に関することなのか、あるいは作品に関することなのか、それとも運営に関することなのか。それをはっきりさせておくだけでも、ファンはある程度は納得することができたのではないだろうか。

 そして2.について。今後FC会報にka-yuがまったく掲載されなくなることから、FC会員には退会および会費返金の対応を実施するというアナウンスがされたのだが、この期間がおかしい。対象となる会員期限が「2019年1月以降の有効期限がある方」となっている。
 少なくとも今回発送された会報にはka-yuの姿は載っていないわけで、ka-yuの姿を心待ちにしていたはずのファンは、会報が到着してさぞかしがっかりしたことだろう。にもかかわらず、今回発送された会報の分の代金は戻ってこないということになる。10月にはすでに「事実確認が必要な事項」が判明していたのだから、他のメンバーのチケット先行予約を申し込んだ会員はともかく、何もせずただ待っていた会員の会費については11月分までは遡って返金を受け付けるべきなのではないだろうか?

さようなら、Janne Da Arc

 正直なところ、わたしは音楽活動をろくにやっていないバンドマンに興味はない。バンドマン自体が好きなのではなく、彼らが生み出してくれる音楽が好きだからだ。それゆえ、ka-yuに対する興味は昨年からすっかりなくなってしまっていた。だからこそ今回の件については大きなショックを受けたというより、彼のことをずっと待っていたであろう元同胞、ka-yuファンを悲しませたことに怒りを覚えている。
 大事な曲だから、といってライブで封印までした「永遠の星座」はいったい何だったんだ。わたしもこの曲はすごく好きで、彼が封印曲とするのならばと、わたしもプライベートでは聴かないようにした。いつかライブでこの曲が聴けるその日に、「やっと聴けた!」と感じる気持ちを大事にしたかったからだ。その気持ちまですべて踏みにじられてしまったようで、ただただ腹立たしくて仕方がない。

 ちょうど昨日更新された家鳴りさん(id:getback_jojo)のブログに、わたしの気持ちを代弁してくれているような文章があったので引用させていただく。

バックボーンがあるから音楽が素晴らしいということを言いたいんじゃない。

バックボーンがあるからこそ音楽は成り立つんだと思う。

どんな曲だって、その曲を作りたくなった理由があるはずだ。

それを無視してその曲を聞くという方が無理があるんじゃないか?

つまり、人間性を無視して、その人を無視してまで音楽を聞くというのはおこがましさすらある。

http://lonelyingstones.hatenablog.com/entry/2018/12/22/235018

 「事実確認が必要な事項」を発生させファンを混乱させているka-yuのことも、曖昧なことしか発表せずろくに説明責任を果たしていない事務所のことも、わたしはもう好きになることはできない。そして彼が好きになれないということは、彼の曲が好きになれないということと同義だ。15年も続いてきたはずの気持ちが、こんなことでゼロ、いやマイナスにまで落ち込んでしまうだなんて。ただただ今はショックで、かつ過去の自分に対して申し訳ない気持ちで一杯だ。精一杯応援してきたのに、何にもならなかった。裏切られてしまった。

 それでも、昔は本当に楽しかったんだ。それだけは揺るぎない事実として残っている。だからこそ感謝の気持ちだけはここに書き残しておきたい。楽しかったです。ありがとうございました。できれば、その楽しさがこの先も続けばよかったと、心の底からそう思っています。

*1:大阪のラジオ局

*2:当時はPierrotという表記だった

*3:当時はDir en grayという表記。後々大文字にするパターン多いな…

*4:神戸国際会館こくさいホールは特に天井が高く、3階席だとびっくりするくらい豆粒になる。

*5:もちろん成人済。21歳くらいだったと思う

*6:その日は水曜日だった。