みやわきろく

インタネッツに雑念を放流する

「宇宙を駆けるよだか」は陰キャだった身に深く突き刺さる

 本命麺がNetflixの民となって半月、せっかくだしもう少し活用しようということで「宇宙を駆けるよだか」を観た。正直「漫画原作だしな…」と穿った目で見ていたのだがすごく刺さる作品だった。ネタバレ挟みつつ感想を書き残しておきたい。



あらすじ

火賀俊平、水本公史郎、小日向あゆみは幼馴染。
ずっと想いを寄せていた公史郎と恋人同士になったあゆみだったが、初デートの日、醜い容姿を持つクラスメイトの海根然子と体が入れ替わってしまう。
誰もそのことを信じない中、火賀だけは入れ替わりに気付くが――。

https://yodaka-switched.com/introduction.html

 あらすじだけを見ると「あーハイハイ、よくある入れ替わりの話ね」と感じてしまうと思う。わたしも思った。正直2話までは予定調和というか、話の先が読めてしまう感じで進んでしまうので面白くないな~と思ってしまった。が、この作品は3話から一気に化ける。

 然子の姿をしたあゆみは、火賀の助けもありクラスに馴染むようになる。そのきっかけになった彼女の言葉がとても刺さった。

笑う前に、嫌う前に、私のことをもっと知ってください。

然子と「わたし」

 小中学生時代のわたしは、然子同様クラスでぼっちになっていた。「二人組作って」とか、遠足の班決めとかが苦痛で仕方がなかった。
 とはいえ最初からそうだったわけではなかった。小学校の頃、トイレ掃除を誰もやらないものだから、自分から率先してやったところ「汚い」と言われバイキン扱いされ、避けられるようになってしまったのだ。そのときのことは20年以上経った今でも鮮烈に覚えている。(から、いじめの闇は本当に深いと思う。)

 父親の転勤に伴いその小学校は転校することになったわけだが、その経験があったものだから自分から積極的に友だちを作ることができなくなってしまった。「仲良くなっても、どうせ汚いとかブスとか言ってるんだろう」そう考えるようになっていたのだ。
 しかし、今になっても思うことがある。果たしてひとはそんなに冷たいものだろうか?もっと自分を知ってもらって、相手のことを知ろうとして、打ち解けようとしていれば、楽しい学校生活が送れたのではないだろうか?

 最終話で、あゆみの姿をした然子に投げかけられた言葉も同じようなものだった。「ずっと手を差し伸べていたのに、拒絶したのはお前の方だ」。「どうせわたしなんか」「みんな冷たいから」。そう思い込むことで自分を守ろうとしていたけれども、実際は自分を余計に追い込んでしまうだけだったのだろう。

火賀、幸せになってほしい

 それにしても。
 ずっと好きだった人を親友に奪われ、その好きな子が突然まったく気にも留めていなかったクラスメイトと入れ替わってしまい、やっと思いを伝えたもののずっと保留にされ、親友と入れ替わり、元に戻れたと思ったら結局好きな人は親友に…って

火賀くん、あまりにもかわいそうすぎない!?

 あゆみのことをずっと支えていたわけだし、最後はあゆみに渡していたはずのバレッタを然子につけて教室に送り出してあげたし、めちゃくちゃいい奴なのに全然報われない…かわいそう…ウッ…
 彼にはとにかく幸せになってほしい…そのコミュ力なら大学でも社会人になっても楽しい人生が送れると思うから…がんばってね…(?)

役者さんの演技がすごい

 最後に特筆すべきは役者さんたちの演技。あゆみと然子、公史郎と火賀。このふたりの入れ替わりの演技も全然違和感なく観られた。
 男性陣はジャニーズWESTだったので「演技?大丈夫…?」って正直不安だったけれども、不安を拭ってくれる程のいい演技をしてくれていたと思う。ラスト、男女入れ替わってるシーンはさすがに笑ってしまったけど(笑)撮影大変だっただろうな〜。お疲れ様でした。

まとめ

 40分x6話なのでサクッと観られるのがいい。人気が出ているのも納得!おすすめです。

宇宙を駆けるよだか 1 (マーガレットコミックス)

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