みやわきろく

インタネッツに雑念を放流する

本命盤の1周年に寄せて

推しているバンドが結成1周年を迎えた。

 

ここでも何度か話題に出しているがわたしはそこそこ年期の入ったバンギャである。
とはいってもブランクも多いし、そもそも地方の出身だからそこまで多くのバンドを追ってきたわけでもないし、すこんと抜けている時代もあって、最近知り合った友人とは話が合わないことも多いのだけれども、やはりあのライブハウスの空気を吸っていると「戻ってきたんだなあ」という気持ちになる。

 

そんなわたしが彼ら―POIDOLを知ったのは昨年の11月末あたりのことだった。


当時わたしは仕事に追われ、とにかく疲れ切っていた。度重なる担当システムのトラブル、まったくフォローしようとしない上司、人手不足だというのに送り込まれた新人、何かにつけてよく休む同僚―もう抱えきれないと自分でもわかり始めていたのに助けを求めることもできず、死んだ顔をしながら職場へ通っていた。

システムトラブルに対応するために職場から近い場所へと引っ越したので通勤時間は短く、本を読むような時間は取れない。が、音楽を聴くくらいならできる。


行き帰りの時間を少しでも楽しいものにするため、わたしは何か新しいバンドでも発掘して聴いてみようかな、という気持ちになっていた。ちょうどその当時もともと好きだったベーシストが活動を休止しており、新しく聴く曲がアメリカのスクリーモに偏っていて飽きてきてしまった、というのもある。


最近は便利なもので、YouTubeにMVやリリックビデオをアップしてTwitter経由で試聴してもらうというのが主流になっているらしい。それならばと「ヴィジュアル系」といったとてもざっくりとしたワードで検索し、気になったものを片っ端から聴いて曲名とアーティスト名をメモしていった。数少ない休日にCDを買いに行くためだ。

 

その中で見つけたのが、POIDOL「アイオライト」のリリックビデオだった。

 

 

(前にも貼ったけどしつこく貼る)
リリックビデオなので顔は一切わからない。それでも曲も歌も歌詞もものすごく好みで、どんな人たちなのだろうとバンド名でTwitterを検索してみた。

 

現れたのは、とってもお顔立ちのよろしい 兄弟 だった。

 

兄弟。甘美な響き。
わたしは映画でも漫画でも小説でも兄弟ものにすこぶる弱い。バンドマンで、兄弟。気にならないわけがない。
SNOWで撮ったらしき動画もおそろしくかわいらしく、「こんな人たちが本当に存在するのか」「ビジネス兄弟ではないのか」「むしろCGでは」と見れば見るほど気になってしまった。
よくよく予定を調べれば、翌年1月に事務所のイベントでライブをやるという。
年内のイベントライブには行けそうにないが、来年なら……と、わたしはチケットとCDの帯を握りしめることになったのだ。

 

そして年が明け、わたしはとうとう生の彼らを見ることになった。

ステージの上には写真よりもきらきらした彼らと、音源と全く遜色のない演奏・歌が存在していた。音源は何度も何度も録り直せるものなので、「音源はよかったけどライブだと全然うまくなかった」とがっかりした経験がある人も多いと思う。結成したてのバンドだと聞いていたので正直あまり演奏や歌に期待していなかった部分もあったのだが、そんな予想はあっさりと裏切られてしまった。
むしろ、十数年前の記憶だけで「どうせライブだとまともに歌えないんでしょ」と思っていた自分が恥ずかしくなった。その後何本もイベントライブに足を運んだのだが、インディーズでも聞くに堪えないレベルの演奏をしてしまうようなバンドはこの数年間でほとんどいなくなっていたのだ。

まだそこまでステージ慣れはしていないのか、たどたどしいMCがまたますますかわいらしい。演奏とそのMCとのギャップも楽しく、これからも少し見守っていこうという気持ちになっていた。

 

それから9ヶ月が過ぎ、秋が訪れた。
彼らは当初の4人が3人になり、そしてまた4人になった。
CDが出るたびに周りに配布したのが功を奏したのか、ライブに来てくれる友人が増えた。お互い名前も知らないのに会場で会えば話をする、そんな知り合いも増えた。

 

彼らも、わたしも、多くの変化を味わって今日を迎えている。


アイオライト」→「サファイア」→「ALONE」と聴くと彼らの決意が見られてエモいよ、と友人にひたすら熱弁して引かれまくっているところだけれど、「アイオライト」で迷っていたところを「サファイア」に救われ、「ALONE」で決意を新たにした彼らの「その先」をわたしは見られる限り見ていたいと思うし、過労で鬱寸前になった時期に「アイオライト」に救われた身としては、こうして暑苦しく語ったりCDを積みまくったりライブに顔を出したりすることしかできないとしても、わたしができる限りの応援をしていくことでサポートできていればいいなあと思う。

 

 

改めて、1周年おめでとうございます。
わたしにとっての1周年はもう少し後だけど、今こうして晴れの日を迎えられることをとても嬉しく思っています。
これからもよろしくお願いしますね。