みやわきろく

思考のsandbox

通勤時間と読書

復職してから勤務地が変わり(元に戻された)、転職した現在も実家から通っているためすっかり通勤時間が長くなってしまった。
特に今「1時間半かけて通っている」と話すと、ほとんどの人から大変だね、とか、近くに引っ越したらよかったのに、とか言われるのだが、特段苦痛にも思っていないのでしばらくはこの生活を続けようと思っている。

 

通勤時間が伸びたことで一番ありがたいのは、読書の時間が確保できるということだ。

一人暮らしだと仕事で疲れて帰ってさらに家事もしなければならないし、かといって実家暮らしだとなかなかひとりの時間を持つのが難しい。
そんなわたしにとって、ゆっくりと本の世界に没頭できる通勤時間はある意味リラックスタイムなのだ。

 

というわけで、最近通勤中に読んだ本をいくつか挙げていきたい。書店で目に付いたものを適当に買うタイプなので、「今さらかよ」みたいな作品も含まれているがそこはあまり気にしないでいただきたいと思う。


本にだって雄と雌があります

本にだって雄と雌があります (新潮文庫)

本にだって雄と雌があります (新潮文庫)

 

買ったのは何ヶ月も前の話だったのだが、いかんせん文体が遠回しすぎて読破するのにやたらと時間がかかってしまった。読んでいるうちに頭が疲れてしまって本を置いてしまうのだ。
しかし読破してみると、その回りくどさも物語に必要な要素だったのだとわかる。後半になってこれまで語られてきた「祖父とその周りの人物」との話が一本の線で繋がってくると読むのが止まらなくなり、最後には気持ちよく読み終えられる。楽しい作品。

「もしも目の前に自分の人生のすべてが書かれた本が置かれていたら」
皆様はどうするだろうか。わたしはきっと恐れおののいて、最初だけ少し開いてやめてしまうだろうなあ。


コンビニ人間

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

芥川賞の選考委員とわたしの趣味が合わないことはよくわかった。
受賞作はたいてい趣味に合わないとわかっているのに手を伸ばしてしまうのをそろそろやめたい。


階段途中のビッグ・ノイズ

階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)

階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)

 

こういう作品にめっぽう弱い。GREEN DAY、KISS、OFFSPRINGなどよく知ったアーティストの曲名が次々に登場するところも好き。何度も壁にぶつかりながら夢を叶えようとする姿が推しと重なって見えてますますじんときてしまった。こういう作品こそ映画化してほしいところ。(してないですよね? 実写化済みなら教えてください。観ます。)


ツバキ文具店

ツバキ文具店 (幻冬舎文庫)

ツバキ文具店 (幻冬舎文庫)

 

街外れにあるおばあちゃんがやってそうな文房具屋の話かと思いきや、依頼人に代わって手紙をしたためる代書屋の話。
代書屋を営む主人公が書いた手紙、そして彼女の元に届けられた手紙が筆跡そのままに掲載されており、手書きの字の温かみを小説の中で感じることができる良書。

代書を行う際、依頼人と差し出す相手により封筒も便せんも筆記用具もすべて変えている様子を見て、今度ファンレターを書くときにちょっと真似してみようか、と思ったもののなかなか実行に移せずにいる。せめて万年筆くらいは新調してみたいなあ。


旅猫リポート

旅猫リポート (講談社文庫)

旅猫リポート (講談社文庫)

 

電車のモニターでCMが流れていて、「猫のナナ(オス)」というのを見て買わずにはいられなかった。(察してください……)
”猫ばか”な青年と、彼が昔飼っていた猫によく似たオス猫ナナが銀色のワゴン車に乗って各地を旅するロードノベル。
「本にだって雄と雌があります」の世界観に例えるなら、主人公宮脇悟の人生は相当上質な「読みもの」となっているだろう。そんな彼の人生がナナの目や耳を通じて少しずつ明らかになっていくところがいい。ナナももとは野良猫でありサトルのこれまでの人生を知らなかったわけだから、読者はナナと同じ視線でサトルを見つめることができるわけだ。

実写映画化するとのことなのでこれは観に行こうと思う。実写のナナちゃん、見たいよねえ……。

 

 

他、あまりにもつまらなさすぎて数ページで読むのをやめた本もあるが(一応作品名は伏せておく……)、ここ2ヶ月くらいで読破したのはこの5冊。
せっかくこのブログもあるので、今後は「大人の読書感想文」なんかにもチャレンジしてみようかな。